初めてTwitterにお金を払った

Twitter Blueというやつ。機能として広告表示数が1/2になったり、10分尺の動画が上げられたりするけど、それよりもTwitterにお金を払うことができたというのが一番デカい。

方法は検索すると出てくるものをやった。

アメリカのApple IDを作ってログイン → VPNでアメリカになる → アプリを再起動 → Twitter Blueのサブスク画面でとめる → 普段のApple IDでログイン → サブスク

これで晴れてTwitter Blueユーザーとなった。記念としてツイートした直後にすぐ編集する、というのを繰り返したり。5回まで編集可能らしい。

ということをした後、広告の表示数が減ったことを確かめるためにTLを見る。これまでは5ツイートに1つ広告が流れていたところ、10ツイートに1つとかになるのかな~と思っていたら、なんかそうでもないっぽくて思った以上に広告が出ない。かなり満足。

だったんだけど、更新するたび、自分の編集前revisionのツイートが毎回一番上に現れる。↓この履歴が毎回TLの先頭に現れる。プロセスキルをしてからもう一度立ち上げても同じまま。

恐らくなんらかのソート軸の順番的には、nullであるこのrevisionsが最上位に来るのだと思う。なんだか厄介なクライアントのバグを引いたな~とか思ってたら、超絶恐ろしいことにタイムラインの人も「なありさんのツイートがずっと流れてくる」と言っていた。

僕は完全に悪くないけど、とんでもない冷や汗をかく。これのせいで人からミュートされたりブロックされたりする可能性も全然あるので本当に怖かった。

ただ、コサンジさんが「アプリの更新を行ったら治った」という情報を教えてくれて、治す方法(おそらくTLとして持ってるツイートのキャッシュが揮発する方法?)があるということがわかった。ここでアプリ内でリログインしたところちゃんと治ってくれた。この方法を壊れた方々にお伝えした。

TL上でアピールしてくれた方々にはお伝えできたのだけど、絶対に無言のまま嫌な思いをした人はいるはずで、その人たちの心情を察するとやっぱりバカほど怖くなってくる。絶対に僕は悪くないんだけど、すみませんでした。

nerdtronics2にDJとして参加しました

↑これ順番間違ってました

セットリストについて

  • 自分が好きなジャンルとのいい塩梅を狙う
    • そもそもクラブに向いたジャンルというものは存在する(音響によるもの)
    • 自分が音MADから紆余曲折経てクラブイベントに遊びに行くようになった身なので、いい感じの交差点を見つけたかった
    • あわよくば同じように道を辿ってみてほしい……
  • メロディが主体ではない音MADの気持ちよさやその楽しみ方
  • 低音も大事だよという気持ち
  • ベスト・オブ・思い出がメイン
    • 次同じようなことがあるか分からないので、使えそうな記憶は全部使う

ツイートのセットリストは実は微妙に間違っていて、以下が正しいです。ごめんね。

01. ZAZEN Beats SGI Style - 新ドナP [sm13218586]
02. Do Back ohn - 乳搾りの反対 [sm20365058]
03. Kuroda BLITZ - 捨印 [sm20911125]
04. 単調 - よへう [sm19021341]
05. 高田 and 健志 - 闇風特攻隊 [sm28987614] (edited)
06. みおちゃんロジック - 菅沼 [sm14607131] (edited)
07. らいや~~ん - àlamode [sm20985655]
08. イキスギ嵐 - 水星 [sm40388925]

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09. それよりなによりかわいい - z5t [sm33254464] (edited)
10. Talking Kofji-Aneki GB.lsd - ぞう [sm31232719] (edited) + "Matteo Coffetti - Quentin Selva Fooza (Piezo MondialCasa Remix)" - Pampsychia
11. "BUCCHIPPHA BRAND feat.変態糞親父 - 人糞発電所" - totsumal [sm25248156]

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12. Our Kelly+フレンズ・オブ・かがみ+マクド・オブ・ドナルド - ボニボニア & Dustvoxx
13. トゥルーデリーおねえちゃん - ひと☆ごみ & F41TH [sm18441759]
14. You are the IDIOT!! 2 - Rebirth & 腐れ雅 [sm535571]
15. Saitama - Rebirth & 某埼玉県好きな千葉県民
16. 正露丸のラッパを激しくしてみた - 皿 [sm12002479] (edited)

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17. 霊夢 so クッキー☆ - ひと☆ごみ [sm12590902] (edited)
18. "S1 E5 - smelt my strabwerry melt" - lorey (の音MAD 今度投稿します)
19. 【星のカービィ】 ドナルド先進国らんらんるー♪ 【ドナルド】 - Tt35 [sm5068651] + "ロナルド - naari3" + "MOODY GOOD [SCHEME FLIP]" - JIMMYTICS

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20. ピンクは腹黒 - bonosan [sm17297694] (edited)

いくつか書きたいことだけ書きます。

01. ZAZEN Beats SGI Style - 新ドナP

最初は四つ打ちで流れを伺って、あとから露骨に別ジャンル感を出すような形を見せる。

ZAZEN Beats SGI Styleはまさにこのセットリストを象徴する良いスタートの音MADだと思っていて、雰囲気の加減を見知ってもらえそうなので入れた。コンセプトに対してベストマッチすぎる。

02. Do Back ohn - 乳搾りの反対 ~ 03. Kuroda BLITZ - 捨印

01 と 04 を含めて、「いわゆる尖った曲に対する様々なアプローチ」がとても好き*1。どう考えても音MAD/YTPMVのメインストリームではない曲だし、選ぶだけで大変そうな曲なのに、うまくそれぞれの表現に落とし込んでいる。本当にかっこいい。加えて、このあたりは音楽を探すための重要な取っ掛かりにもなってくれた楽曲で、これがなかったら今のような趣味嗜好にはなってなかったかもしれない。が高かったので、まずこのあたりを掛けることを念頭に置いてセットリストを考え始めた。

04. 単調 - よへう

特徴的なベースが鳴り続けているのが特徴なんだけど、ステージ向けのスピーカーからはこのベースがかなり過剰に聞こえて(ほとんどサブベースだけ、みたいな鳴りに聞こえて)不安になってしまいローをすこし落とした覚えがある。フロアでは別にそんなに変な音になってなかったらしく、杞憂だったらしい。

05. 高田 and 健志 - 闇風特攻隊 (edited)

少し色を見せ始める。元々の音MADが正統派に近いTrapを主体としたものなんだけど、(記憶が正しければ)当時としてはかなり珍しいものだった覚えがある。ここまで流した音MADは全てキックを差し替えているけど、純粋なサブベースの強さを感じるタイミングはここが初めてだと思う。そのために元の音MADに対して低音を加えたり、繋ぎやすいようにループさせたり、必要以上のeditを加えた。

06. みおちゃんロジック - 菅沼 (edited)

過去に荷鞍Recordsからeditしたトラック(これ)をリリースさせていただいていて、それを掛けた。一つ前のものと同じく音の鳴りにこだわっていて、是非とも良い音響のある場所で掛けたかった。

この手の特徴的なベースを映像に表したくて映像を作ったけど、こういう音MADのRemixってニコニコ動画に上げてもいいのかなあ

07. らいや~~ん - àlamode

07 と 08 はアイドルの方々。実質的にはLiarのシングルのカットアップであることは分かっていたので、シングルを購入してオリジナルと同意義になるように再構成した。これによって音質向上、ミックスバランスの入念な調整が可能になった。

08. イキスギ嵐 - 水星

今年の音MADの中で一番好きなのでどうしても流したかった。コールを完璧にこなす方々がちらほら居たようで、本当に嬉しく思っています。うろ覚えの方のためにも、やるんだったらあのタグ一覧を印刷してみんなに見てもらえばよかったかも。

タグ一覧

09. それよりなによりかわいい - z5t (edited)

このあたりはJuke/Footworkな流れ。よりメロディ以外がメインであるように聞かせたい。

これと人糞発電所以外でJukeな気持ちを汲んだ音MADを知らない。しかも、こっちに関してはより自作曲MADな傾向が強く、かなり嬉しかった覚えがある。Footworkの気持ちを吹き込むためにドラム隊とベースを挿入するeditを加えた。

サブベースをinvertedなもの*2にしてたんだけど、ステージ上で全くベースが聞こえなくて本当に焦りました。会場に居た人曰くちゃんと鳴ってたらしいのでこれも杞憂だったっぽい。

10. Talking Kofji-Aneki GB.lsd - ぞう + "Matteo Coffetti - Quentin Selva Fooza (Piezo MondialCasa Remix)" - Pampsychia

かわいそうなぞう兄貴。元々の音MADはただBPMが160なだけで、別にJukeやFootworkの匂いはしなかったんだけど、BPM100くらいのすごいテクノのトラックを160/80として捉えた上で重ねるといい感じに化けるだろうという予想のもと作ったマッシュアップを流した。ドロップ部分を一度ループさせてて、ここでQuentin Selva Foozaのピッチを下げている。フロアで良いように聞こえてたらいいな~

11. "BUCCHIPPHA BRAND feat.変態糞親父 - 人糞発電所" - totsumal

SCRから一つは掛ける必要があると考えていて、2つある案のうち片方がこれで、もう片方がじょにー氏のboombapだった。のだけれど、セットリストの流れや尺の都合上BPM90周辺のビート系を持ち出すことができなかったのでそのままこちらを選択した*3

12. Our Kelly+フレンズ・オブ・かがみ+マクド・オブ・ドナルド - ボニボニア & Dustvoxx

このあたりからちょっとだけ古くなってもらう。BPM200は古くから今まで長いこと愛されているはず。ここではその古い側を流したかった。

このマッシュアップは、たしか2018年頃にボニボニアさんとDustvoxxさんが某所で掛けていたもので、初めてクラブで音MADを聞いた体験だったような気がしている。彼らの出番後に急いで気持ちを伝え、「どうしてもトラックを譲って欲しい」と伝えたところ快諾していただいたものだった気がする。いつか音MADでDJをする時が来たら絶対に流すぞ!と意気込んでたんですが、4年越しの伏線回収に成功した。本当によかった。

13. トゥルーデリーおねえちゃん - ひと☆ごみ & F41TH

VOX UPを使いたいという気持ちを先行に置いてここに置いた。一転攻勢要素はこの後の霊夢 so クッキー☆にもあるんだけど、そちらには強めのeditが掛かっているのでこのタイミングでクリアな一転攻勢をしておきたかった。結果として人から「お前のセットリスト淫夢ばっかりだな」って言われてしまう感じに。

14. You are the IDIOT!! 2 - Rebirth & 腐れ雅 ~ 15. Saitama - Rebirth & 某埼玉県好きな千葉県民

Rebirth氏のナードコアを流した。You are the IDIOT!! 2はMuzieからのサルベージに成功したのだけれど、Saitamaは残念なことに成功しなかった。音質が悪く、そのまま流す際に懸念点がいくつかあったので、これもオリジナルと同意義になるように再構成した。以下ツイートはswfから引っこ抜いたmp3をアナライザーで見た図。

swfについてはどちらもサルベージできていて、1080p相当になるように Swivel を使ってmp4にした。ベクター主体のメディアが流行っていたことに感謝しています。

16. 正露丸のラッパを激しくしてみた - 皿 (edited)

この曲が皿さんによるものだと知ったのは結構後になってからで、かなり大きな衝撃が走ったのと同時に「皿さんに掛かればこんなにも素晴らしいことになりますよね」という納得感も得られた。後半からhyperflipな感じにeditしていて、これ以降の近代的な高速BPM帯との橋渡しとして活躍していただいた。

17. 霊夢 so クッキー☆ - ひと☆ごみ (edited)

今思うと順番が前後している感も否めないが、一つ前の流れから霊夢 so クッキー☆のhyperflipを流した。複数人が言及している通り、音MADのhyperflipには可能性を感じている。あるくおすしさんが今回流していた音MAD-mixのスタートにhyperflipがあるのもその現れだと思う。音MAD的な文脈での音割れという技法はギャグ的なテイストの一種として捉えられがちだけど、音楽的には古くはガバキックだとか、新しいところだとhyperpopをはじめとした音作りなど、落とし込みどころがいくつか開拓されている。なんというか、すごい人たちが純粋なクールの方向で音割れの技法を目立たせてくれないかなあ~とか思ったりしていた。

今回は基となる音MADをひとつしか選択できなかった*4けど、文脈を汲むのが上手い人であればもっと良いhyperflipが作れるのではないか?と、音MAD界隈からhyperflipへの良い輸出を期待し続けています :pray:

18. "S1 E5 - smelt my strabwerry melt" - lorey (の音MAD)

新作音MADなので急に知らない音MADが流れた構図になる。すみません。元のトラックを聞けばすぐ分かる通り、51秒くらいからの声ネタはどう受け取ってもゆでなぽ界隈を意識しているし、その前のビルド部分ではRight Inが用意されていて、音MAD x hyperflipの流れが存在するのであればこれを掛けざるを得なかった。

前述の部分はそのまま使わせて頂いて、それ以外は「音MAD界隈で変な弄られ方をしていた素材」からそれっぽい音のものを並べていった。Right In.jpgとゆでなぽ界隈の中間にあたる部分として得られるコンテキストは「音MAD界隈で変な弄られ方をしていた素材」くらいしか思いつかなかった。

hyperflipの成り立ちだとかloreyの存在を考えると、こういった素材たちで空間を埋めていくのは流れに沿っていて自然な気もしてくる。これらの素材も、音MAD界隈の重要な一要素なわけで、結構気に入ってるかも。

19. 【星のカービィ】 ドナルド先進国らんらんるー♪ 【ドナルド】 - Tt35 + "ロナルド - naari3" + "MOODY GOOD [SCHEME FLIP]" - JIMMYTICS

前に荷鞍Recordsからリリースしてもらった ロナルド と、そのパクり元をマッシュアップした。この部分は見返すとあまり音MADっぽくないなとも思うんだけど、これは僕が思うドナルド先進国のベース系editなので許してほしい。

当初はこれの動画を自分で作ろうとしていたけど、このベース感にいい感じに対応する動画を作る能力(と時間)が無いことが分かり、急遽オンモコスブさんに作ってもらうことになった。直前くらいのタイミングでかなり忙しかっただろうに、本当にありがとうございました。感謝をしてもしきれません。

20. ピンクは腹黒 - bonosan (edited)

最後。エンディングとして先にSUMMERLOVEJEMFIGHTERのジャケットを置いて、イントロ部分の繋ぎを作った。ここから既に想像できる人も居た様子でとても嬉しかった。

これも過去に荷鞍Recordsからリリースさせていただいたもの(これ)を使っていて、より自分の嗜好に合わせた感じになっている。

途中、「来場者数、ゼロ」とか言ってたけど、全くそんな事なくてちょっと気まずかった。あとから聞いたところ、予約していた111人は本当に全員来ていたらしい。凄すぎる。

editなど

キックの差し替えとか、らいや~~んみたいな完全に再構成したものはある程度ここに置いてて、ちょうどいいので勝手に配布しちゃう。霊夢 so クッキー☆はちょっとまっててね。

https://drive.google.com/drive/folders/1OgaZSBwfmXORlVjFv61WIrLnbMeLAxN5?usp=share_link

当日の動画とか

現地の声入り

現地の声無し

雑記

セットリストについてはもう終わりで、ここからは気持ちなどを書いていきます

出ることが決まるまで

前提として…… 自分は運良くnerdtronicsの1に参加していて、これが「数ある音楽イベントの中でも最も好きなイベント」として強い記憶の形で残っている。

最初に2の存在を知ったのは今年の5月1日ごろ。極味やというすごいハンバーグの店に集団で行く際の待ち合わせで、owataxさんと一対一になったタイミングでMOGRAを予約してある旨を伝えられたのが最初だった気がする。まず最初に大好きなイベントの続編をやってくれる、ということで本当に嬉しくてその場で飛び跳ねてた覚えがある。しかも、ただ開催するだけではなく、僕がDJとして声を掛けられるかもしれない、ということなので更にすごい気持ちになったことを覚えている。

そこからしばらく間が空いて8月1日、本当に水無月さんから「nerdtronics2にDJとして出ませんか?」という旨のメッセージを貰った。一番好きなイベントの構成要素として組み込んでもらうチャンスで、少しだけ躊躇したのだけどその日のうちに承諾してnerdtronics2のサーバーに入れてもらった。

躊躇した理由としては「自分が大好きなイベントの出演側にまわって、充分な役目を果たすことができるのか?」というところが大きかった。純粋にプレッシャーだし、自分がなにか大きな失敗をして好きなイベントに泥を塗る結果にはしたくない、という感じ。これはその後当日までずっと不安なままだったんだけど、僕に声を掛けてくれたということはある程度の信頼を置いてくれていたのだろうし、不安要素についても「じゃあ当日までにたくさん準備をすればいいだけだよね」となって、エイヤでOKを出していたような気がする。なんやかんや言っても出たい気持ちは無視できなかった。

当日まで

自分に求められているものってなんなんだ??みたいな部分から考え始めて、少しずつコンセプト、というかやりたいことを決定していった*5。上の方で書いた通りで、クラブという最高の音響を活かしたジャンルは混ぜ込みたかったし、音MAD作者たち*6に洗礼みたいなものを浴びせたかった。僕は音MADを探すことを覚えることができたから色々な音楽を聴くことができるようになったのだと思いこんでいて、それが転じて色々な音楽イベントに行くようになった……という道を進んだけれど、誰かが自分が流したトラックを聞くことでいい感じに目覚めないかな~とか思ったりしていた。ある種のショートカットのような。さらにそれが音MADに紐づいてくれれば尚良いね、よいインスピレーションを与えたいな。という感じで流したいものを決めて、後は当日に向けてミックスバランスの調整とかeditとかの仕込みをしていた。

サイドイベント

荷鞍Recordsの出し物のためにAmazonでアパ社長カレーを購入して、当日パッケージだけ渡した*7。自分で買いなさい。

前日、水無月さんとかっぱさんと一緒に下北沢に行って古着屋で当日着る服を購入した。結局、当日は熱くてあんまり着てなかった。水無月さんもかっぱさんもいい感じの服を見つけててよかった。水無月さんは当日も着ててめちゃくちゃいい感じで良かった。

当日

日付を飛ばして当日、一般入場前の13時にMOGRA入り。運営陣の設営を待機していると、急に大きな音で 有沢さんとデート が流れ始めた。これはいわゆる音出しという行為で、会場での音量のバランスを確認するのが主なはずなんだけど、その一方でとんでもない音量で音MAD流れるのって明らかに異常事態なわけですよ。「ああ本当に今日nerdtronics2が始まるんだ」と居ても立ってもいられなくなって、ただ大きな音で音MADが流れただけなのに暴れ始めてしまった。このタイミングで一回足首を捻っていて、それ以降ずっと痛いまま過ごすことになった。この後、他の人も音出しをしていたんだけど、それらも全部音MADなわけで、この事実が本当に嬉しすぎてこの時点で感極まって泣いた。

この時点で既に感情的に高ぶっていたのだから「自分の出番までに体力温存~~~」なんて賢いことできるわけがなくて、自分の出番までにしっかり暴れてしまった。
自分の番になり、ステージに立った途端左のふくらはぎをつる。残当。既に運動量的な限界に近くて、自分の体力づくりの計画性の甘さを悔いたりしていた。それでもDJ行為は続く。

プレイ中は終始楽しかった。既にフロアは充分に温まった状態だったので、正直どんなミスをしても許されるのではないか?というメンタルで挑めた上に、普段じゃ考えられない量の歓声に迎えられて今だったら何でもできるような気持ちになっていた。「ステージ上の低音の鳴りがおかしくて無意味に低音を下げる」とか「ステージ上で暴れてたら途中で眼鏡を飛ばす」とか「一瞬音を止める」みたいなミスはあったけど、なんとか自分の番を終えた。

当日までずっと役目を果たせるのか?というところが心配だったんだけど、ステージから降りた直後から最後あたりまでずっとみんなが褒めてくれてて、その度に役目を果たせていたのだと認識していた。声をもらう度に本当に嬉しかったし、とんでもなくありがたい気持ち。

各個人の感想を書こうとしていたけどここでは割愛する*8。総括して書くと、誇張抜きで全員が全員凄かったという感じです。DJ陣も音MAD-mix陣も同じサーバーに居たので、みんなが事前準備に力を入れていたのはよく知っていたんだけど、それにしてもみんな素晴らしすぎる。四回くらい普通に泣いて、一回激しく咽び泣いてしまった。クラブで激しく咽び泣くのはかなり久々だったのでちょっとびっくりしたし、たしか那須ピーマンさんに心配されてしまってちょっと申し訳なくなった。

もうそろそろ一週間経つと思うんだけど、それでも結構恋しくなってしまうくらいには良いイベントで、本当に早くnerdtronics3が開催されてほしいところ。

3年前の自分へ

1が終わった後、ガストかなにかのファミレスでアマハムさんと「次はMOGRAでやってほしい」とか「次は僕たちも出れるように頑張ろう」とか冗談で言ってたと思うけど、どっちも達成してるよ!!本当におめでとう!!!!

*1:Do Back ohnについてはDo Back Parnが先行しているけど、淫夢ナイズがかなり良くてすごい

*2:モノで鳴ってるベースのLかRの位相を反転させて、あたかもステレオっぽく聞こえるようにしたものを個人的にそう呼んでる、Kush Jonesとかがやってた

*3:つまり、流れとしてこの曲を掛けることを決めたタイミングは結構後の方で、09 と 10 はほとんど最後に決定したということになる

*4:単に自分の能力不足によるもの(;_;)

*5:ちゃんと言語化できたのはこの記事を書き始めてからなんだけども

*6:または、クラブイベントに慣れていない人々

*7:中身はツイキャスしながら食べた

*8:僕がここで書くのはちょっと野暮だなという気持ち

何故僕はニコニコ動画の視聴ページからニコニコチャートにすぐ飛ぶためのブックマークレットを何故10年前に作っておかなかったのか

ツイートで済みそうなブログ記事リンク集

javascript:(()=>{ let url = new URL(location.href); url.host = "www.nicochart.jp"; url.protocol = "http:"; location.href = url.toString(); })()

思いついたタイミングで衝撃が走った。何故これを10年前に用意しておかなかったんだ。僕はこういう簡単すぎることこそコードにしてない節があって、そういうところなんだよなという感じ。


ところで自分のブックマークバーはブックマークレット専用バーみたいになっている。「ブックマークバーにはよく使うサイトやサービスを置いておくものだ」という一般的なノウハウがあるが、そんなサイトであればChromeのアドレスバーから対象のドメイン名頭数文字を入れるだけでそのサイトが出てくる。たとえば Ctrl + TnicoEnter のようなコマンドで nicovideo.jp にアクセスできる、など。なので個人的にそのような用途をしておらず、代わりに前述の使い方をするようになった。

ブックマークバーにあるアイテムに愚直な名前をつけ続けているとバーが埋まってどうしようもなくなる。なので今回を機会にちょっとだけ短い名前を付けるようにした*1。半角カナを使うだけで00年代のような雰囲気になるのがちょっとおもしろい。


追記

ニコニコチャートは普通に自前でブックマークレットを持っていたらしい、10年くらい早く僕に教えてほしかった!!!!!

http://www.nicochart.jp/about/#bookmarklet

*1:一回フォルダにまとめることも考えたけど2クリックになってしまうのでやめた

「音MAD」と一緒に使用されやすいタグを集計した

この記事は音MAD Advent Calendar 2022 in Summerの29日目の記事です。

この記事は前回の記事のアップデート的な立ち位置でもあるので、もしよければ前回のものから見てもらえると嬉しいです↓

naari.hatenablog.com

で、前回の記事を出した後、くらっちさんからこのような反応をいただいた。

ので、これをやってみる。

まず、相互情報量とは?

硬いことはWikipediaに尋ねてもらって、今回はやわらかく説明する。今回においては2つのタグがお互いに影響を与える量のことで、特定の2つのタグの結びつき度合いとも言えそう。この数字が高ければ高いほど、2つのタグの関係性が高いと言える。ここでは音MADというタグは固定で、音MADと一緒に使われるタグの相互情報量を算出する。

例えば Z会 + 音MAD と、ゲーム + 音MAD の場合、Z会 の方が 音MAD との依存度が高いことが予想でき、両者の相互情報量を比べると Z会 + 音MAD の方が高いはず。

今回は音MADと共に使われた全てのタグの相互情報量を算出した。

具体的な話については以下を参照。くらっちさんのDMに尋ねに行った時、このように教えてもらいました。(くらっちさんが言うには「個人の見解なので、用語や概念の正確性は保証しかねます」とのことでした!)

くらっちさんに助けてもらった

この直上のDMでのメッセージを読めば分かる通り、相互情報量については大部分をくらっちさんに教えてもらった。最初はこのページを参考に、月裏さんととげさんと一緒に理解を深めようとしていたが、結局うまく噛み砕くことができなかった。難しい言葉がそこそこ難しい言葉で説明されているので、頑張って読み解く感じ(未完)。以下は頑張っていた時の痕跡。

docs.google.com

それで手詰まりだったので、結局発案者だったくらっちさんに直接聞くことにした。僕らにもわかりやすい言葉と例で教えてくれたため、実装まで漕ぎ着くことができた。くらっちさん本当にありがとうございました!!

できるようになったこと

前回のものに追加して、相互情報量についての棒グラフが見れるようになった。降順でソートしてある。全体のものと年度ごとのページがそれぞれある。

また、相互情報量で愚直にソートすると、件数が少ないタグが強くなってしまうため、以下のようなフィルターをかけたものもそれぞれ用意した。ファイル名で分けているのでわかりにくいけど許してください。

思ったこと

感想を述べる。

  • おおよそ妥当な並び方をしている
    • 上位に来るものは知っていることが多かったり、後述するような音MADに対するメタなタグが多い
      • 素材に注目してみるとかなり楽しい、並びがより音MADらしくなった感じがする
      • 上述の「そのタグの音MADの投稿数が100件以上」のページや、年度ごとのページも一緒に見てみると結構面白い
    • 下位のタグはほとんど知らなかったり、ニコニコ動画のメインストリーム感が強いタグが多い
      • 逆に穴場なのでは?とか思ったりするが、まあ妥当に作るのが難しくてこうなっているのだろう
  • 音MADに対するメタなタグみたいなものが多い
    • ○○音MADリンク が多すぎる
      • 曰く「○○ + (音MAD + MAD) のようにクエリを組み立てるのがめんどくさいのではないか?」らしい
      • なので自ずとそういった機能を持っている ○○音MADリンク のようなタグは重宝されているっぽい
      • 正規化とかそういう問題を思い出さずにはいられない
  • 1未満からが本番感ある
    • 0.99.... って母数が多くないと出せない数字
      • このあたりの妥当感はかなり強いので見てみてください
    • 1ってもう自明なタグしかない感じがある
      • 問答無用で弾いてもよかったんだけど、10件以上あるものは残してみた
  • 0.5とか0.8とかの少数としてキリが良い数字がよく現れる
    • タグの持つ動画件数はおおよその場合で少なく、そんな場合の計算結果についてもキリがよかったり、よく見る数字になりがち
    • この対策として「そのタグの音MADの投稿数が100件以上」なページも用意した(上述)

実装について

リポジトリは前回と変わらず。

https://github.com/naari3/otomad-tag-sort

今回のものは前回よりも実装が難しかった。前回のものは音MADな動画に対してタグのみ集計すればよかったが、今回は全部を対象にする必要があった。メモリをかなり逼迫するか、かなり時間をかけるかの二択になっていた。

ので、今回はSQLiteを使ってみた。愚直に全動画をメモリ上に展開してループさせるよりはマシだろうと選択したが、それでも難しい部分はいくつか残った。そもそも現存する全部の動画↔タグの関係のカウントを取る必要があるが、この中間テーブルの時点で1億件ほど存在する。2007年から2022年までのすべてのページを素早く作成するためには、この1億件(とそれに付随する他テーブル)との対話を手早く済ませる必要があった*1

今回の動画↔タグの関係のテーブルを作成した場合、たとえば「2016年の動画のうち、音MADZ会 のタグが付いている動画の数」みたいなものをSQLだけで実現して取得するには少しだけ複雑なクエリを書かなければならないことがわかる。今回はSQLをいくつかに分け、Z会 の付いている動画ID一覧と 音MAD のついている動画ID一覧を別で取得し、その積集合を取ることでどうにかスピードを出している。

また、最初は動画のテーブルにのみ投稿日時をもたせ、中間のテーブルとINNER JOINさせることで年度の絞り込みを行っていたが、このJOINでかなりの時間を食うことがわかっているので、正規化を諦めて中間テーブル自体に動画の投稿日時を持たせるようにした。これによりJOINを減らすことができ、中間テーブルのみに注目するだけで絞り込みができるようになった。

勿論妥協の結果ではあるため、もっと良いテーブルの持ち方や、そもそもRDS以外で今回の要件に合っていそうなデータベースがあればそれを使っていきたい。

さいごに

そもそものアイデア相互情報量自体について詳しく分かりやすく教えてくれた くらっちさん、最初の解釈を手伝ってくれた とげさん と 月裏さん に感謝します。ありがとうございました!!

また、今回のデータベースを使用してなにかやってみたい方や、僕よりもデータサイエンスに詳しい方がいらっしゃったらこちらから何らかの支援は可能だと思うので遠慮なしに連絡してきてください。もっと詳しい人の取るアプローチがとても気になっています!!

おまけ

2022/09/03に取得した音○○○の一覧です

gist.github.com

*1:とは言っても180ページを作成するのに20分くらい掛かっているのだが

WindowsでVST2のデフォルトのインストール先を変更する

tl; dr

レジストリHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\VST にある VSTPluginsPath を変更する

経緯

VST2とVST3はおおよそデフォルトのインストール先が決まっている。

  • VST2*1: C:\ProgramFiles\Steinberg\VSTPlugins
  • VST3: C:\Program Files\Common Files\VST3

VST2とVST3のインストール先が結構遠いことが少し嫌で、自分はVST2のインストール先ディレクトリを C:\Program Files\Common Files\VST2 に変更している。が、インストーラーを立ち上げる度に毎回ここを触るのが面倒だったり、そもそもインストーラーがVST2のインストール先を変更させてくれない例なんかもある。

こんな話をしていたら、さっき月裏さんに「レジストリを変更するとデフォルトのインストール先を変えることができる」と教えてもらった。速攻で設定したのでブログにも書いておく。

変更する

tl;drにも書いたけど、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\VST にある VSTPluginsPath を変更することで対応可能。こんな感じ↓

もしかしたら、行儀の悪いインストーラーはこれを見てくれないかもしれないけど、そういった場合はどちらにせよ自分の手でどうにかする必要がある。だいたいのケースはこれによって解決された、と信じている。

*1:違う場合もあるらしいが。

「音MAD」と一緒に使用されるタグを集計した

データサイエンスは全くわからないのだけれど、「どのタグが一緒に使われているのかな」程度の情報であれば自分でも集められる。ので、htmlとjsにまとめたサイトを作った。

できること

マウスのD&Dだとか、マウスホイールによって縮尺を変えられるようにしているので、細かいところまで見れる。多分だけど削除されている動画以外のタグの利用はすべて収集できているはず。1つしかないタグが本当に大量にあってヤバい。

面白かった所をいくつか列挙する

  • 懐かしいタグがたくさんあってヤバい
    • 基本的にタグは使い捨てで、生き続けているタグはとても少ない
      • 特定の年度でのみ生きているタグって結構たくさんある
    • アニメ個別のタグとかすごい
    • 盛者必衰かも
  • やはり一部のタグに集中してしまう
    • 1~10位くらいが圧倒的すぎる
    • 綺麗な指数関数のように見える
  • 「もっと評価されるべき」が思ったよりも使われている
    • 個人的には利用用途があまりわからないんだよな
    • 「もっと評価されるべき」を広めるためのコミュニティがあるのだろうか?
    • 2010年以降、ずっと上位に存在する
      • 2022/08/14現在では全タグ中一位になっている
  • 「真夏の夜の淫夢」の発展
    • 2011年頃からよく見られるようになり、年々投稿数が多くなっていく
    • 2016年に「アニメ」を抜く
    • 2020年に「エンターテイメント」を抜く
    • これに従うように「例のアレ」タグはおおよそ例年一位を記録している
  • 「アニメ」タグの衰退
    • 一時期のような、新作アニメが出たらとりあえず定番素材で音MADが作られる流れはもうほとんどない
    • 2020年からはパイチャートの下のほうにちょっと存在するくらいになってしまった
      • 2019年のジャンル機能リリースによる弊害をモロに受けてしまった様子
      • 他の旧カテタグは生き残っているが「アニメ」は死亡した
  • 「大変な途中下車シリーズ」が根強い人気を誇っている
    • 2011年に上位に登場して以降少しずつ順位を上げている
    • 全体では→ 真夏の夜の淫夢 > クッキー☆ > 大変な途中下車シリーズ > RED_ZONE > アイドルマスター
      • (旧カテタグと「もっと評価されるべき」を除く)
  • 各年代の流行りものが見れて面白い
  • ちょくちょく晒しタグが見える
    • 100
    • 141
    • 150
  • やっぱり2007年のタグは少ない
    • 音MADってタグが生まれたのが2008年以降だからだよね?
  • 「Hikakin_Mania」は誕生年からそんなに経っていないのに作品数がかなり多い
  • 自分の見る音MADの範囲が如何に偏っているかよくわかった

作り方

github.com

EChartsというフロント向けのライブラリを利用したhtmlをよしなに生成してくれる go-echarts を利用した。使い方など、詳しくはotomad-tag-sortのソースコードと下記リポジトリにあるexamesを見てください。

github.com

図の生成手段については解決した。次に、ニコニコ動画のタグを一括で取得することを考える。

まず、国立情報学研究所ニコニコ動画のデータセットを公開しているのでこれを利用する。現在、2021年9月までの動画のメタデータがjsonlで落とせるので、ここから「音MAD」タグを利用している動画をフィルタリングする。ただ、このデータセットの更新頻度はとても低く、せいぜい数年に一度なので、新しい動画については別途収集手段を設ける必要がある。

そこで、ニコニコ動画投稿動画ID一覧と、スナップショット検索APIを利用する。

投稿動画ID一覧はニコニコ動画に投稿されててかつ公開状態にある動画のID一覧を取得できるページを提供していて*1、ここをスクレイピングすることで現存する動画のID一覧を取得できる。スナップショット検索APIニコニコ動画のコンテンツを解析するための情報取得に使えるAPIで、今回の場合はIDをキーとしてタグなどの情報を取得している。ただ、スナップショット検索APIのデータ更新は一日に一度しか行われない。投稿動画ID一覧/スナップショット検索APIの最新IDを比べると、スナップショット検索APIの方は古いものが返ってくる。そのため、まずスナップショット検索APIで最新の動画IDを控えておき、実際にタグなどのデータを取得する際は「『現在取得済みの情報のうち最新ID』~『スナップショット検索APIの最新ID』」を対象とする必要があった。

今回、範囲を音MADに絞ったのは理由があって、ひとつはもちろん自分の趣味ではあるんだけれど、それよりも一度に扱うデータのサイズを小さくすることに主目的があった。関係ない動画を含むと今回作成したHTMLであってもとんでもないサイズになってしまうため、適切な範囲として「音MAD」を選択した。今は音MADでない動画もデータソースとして保存している関係上、データの自動更新などは行っていない。これはGitHubリポジトリとして管理するにはファイルサイズが大きすぎるため。保存するデータも音MADのものに絞れば一日一回更新も可能だろうが、一旦手動更新で済ませている。

そのくらいかな、音MADが沢山投稿されており、僕はとても嬉しいです。もっと沢山見ていきたいね。

*1:僕も今回始めて知りました