例えばキャラの名前、語録やセリフがすぐ頭の中から出てくることとか、DJ行為中に急にいい感じの曲選ができることとか、そういった「パッとなにかを出す行為」が結構苦手で、考え込んでしまったり一度検索したりしてようやく口に出せるようになったりする感じがある。

もちろん向き不向きという概念はあるはずで、これらは自分にはあまり得意でない行為なんだろうとは思ったりするのだけど、にしてはあまりにも出なさ過ぎるなぁとか思ったりするわけですよ。それで思ったけど、ただ単に自分がそういった訓練を積んでないから、というのに帰結するのではないかなと思った。例えば音MAD作者は結構上述した行為(の特に前半)が得意であったり、DJ諸氏はもちろん得意そうであるという印象があるんだけど、これは単に素材などの一覧からベストな回答を探す、という行為を必要にかられた上でたくさんやってきているから脳内の索引が発達して上手になっているのではないかなと思う。そりゃそうなんだが。

いやもちろん自分もそういったことはよくやっているんだけど、結局自分の中での気持ちよさの原点が「音の並び」とか「音の作り」みたいな、比較的プリミティブな部分部分に寄っているのがよくない*1のではないかなと思っている。コンテキストを汲んで野獣先輩の素材と台詞を使っている人と、単に音の伸びが良すぎるとして野獣先輩の素材を使っている人を比べると、より上述行為の必要性が大きくなるのは前者だろうなと思う。そうやって育った検索エンジンの上で新しくレコードを追加するのはおそらく容易で、さぞ楽しいものなのだろうなと思う!

ちょっと音MADのことを出してしまったのでそのまま音MADのことを考えた。音MADの定義って色々あるけど、単に技法の一種として捉えると「何を重点に置きたいか」というのは本当に人それぞれすぎになるので、原体験としての気持ちよさを考えていくと自ずと進むべき方向みたいなのが見えてくるんだろうな~とか思ったりした。みんなが何を大事にしているのか?みたいな部分ってかなり良いプロフィールな気がするから、みんなに色々聞いてみたい。

*1:上述行為がうまくなるためには、という点を考えればよくない