誕生日を迎えた 2023/11/21 と 2023/11/22 が楽しみすぎる

25歳の誕生日を無事に迎えることができた。このあいだおじいちゃんが死んでからずっと1年生きることが素晴らしいことに思えてどうしようもなく、実際にちゃんとこの日は嬉しかった。昔だったら 20,november をやりにいって喜びを消費していたのだと思うけど、もう弐寺はやってないのでゲーセンには行かなかった。

ただ、だからといって具体的になにか特別なイベントが発生するわけでもなく*1、寝る前にマリオワンダーの続きでもやろうかな~とか思ってたんですが……↓↓↓


思い出から始めます

当時*2、ヘボコンというものが開催されていて、その紹介動画に使われていた曲の正体がどうしても知りたくて探し当てたのがアルバム Hercelot - Wakeup Fakepop で、そのアルバムの他の曲も含めて当時聞いていた音楽の形態と全く違う、本当に凄いものが並んでいたのでめちゃくちゃ驚いていた覚えがある。

maltinerecords.cs8.biz

そもそも無料で音楽のバイナリを手に入れることについて、にこさうんどかyoutubemp3あたりか、もっと英語なサイトで勝手に落とすくらいしか体験がなくて、「こんなにすごいものを正式に無料で手に入れられるのか」という驚きもあってとても強く記憶に残っているアルバムだった。また、そこから周辺情報を調べたタイミングが、自分がはじめて Maltine Records を認識したタイミングだったりした。で、当然新しいアルバムを聞き、すごいな~とか思ったり、周辺にあるリリースを探したりするんだけど、ちょうど Wakeup Fakepop の真下にあったものが bo en - pale machine だった。

maltinerecords.cs8.biz

さっきのアルバムの真下にあるから同じ方向性を期待したら全然そうではなく、ただとても意外性があり、あまりにもミュージカルな感じの展開と展開からは全然予想してなかった激しい音にとても大きく心を動かされた記憶がある。というか、この Maltine Records ってマジでなんなんだ、みたいな気持ちになっていたと思う。どういう振れ幅でこれらの音楽が集まってきたんだ、みたいな。


少し話を飛ばす。そのちょっと後くらいの頃、別件で Maroon 5 がカバーした Pure Imagination について色々探していたタイミングで、以下のような動画をみつけた。

www.youtube.com

これで OMORI を知ることになった。すごく面白そうなテーマのゲームが出るのだ、と知った。ただ、このゲームはかなり難の産で開発続報がかなり遅れてしまっており、しかもkickstarter発のプロジェクトとしてしまったので、もしかすると金を払ったのに何も貰えないかもしれないbackerたちは当然のように怒り始め、コメント欄はとんでもない激詰めを見るための場所みたいな感じになっていたり。まあそれも含めて、背景を知れば知るほど OMORI って Pure Imagination なのかもな、と思っていたり。

で、OMORI についてのことを探していたタイミングで bo en - pale machine に収録されていた my time (を、ちょっとピッチアップしたもの) が OMORI の PV として使われていることを知った。

www.youtube.com

偶然にも、自分の心を打った曲が興味を持っているゲームと紐づいたのでめちゃくちゃ面白くて、一人で pale machine を何度も聞いたり、とても面白かった覚えがある。


それからしばらく経って、自分が東京に出て、音楽イベントに入り浸るようになった時、当時開催されていたMALTINE SEED STAGEというイベントシリーズの番外編としてMALTINE SEED FLOORが開催されることになる。

bo enが緊急来日 “MALTINE SEED”番外編でDE DE MOUSE、Avec Avec、長谷川白紙らと共演 - Spincoaster (スピンコースター)

長谷川白紙*3はこれの少し前のイベント出演時に「しばらくイベントには出ない」ような旨と言っていたから何故か参加しているし、Hercelot、bo enの両名については前述したように自分のなかで勝手に文脈を持っていたのでかなりびっくりした覚えがある。

ここで生演奏の miss you と my time を聞くことになって大きく感情を動かされ、このタイミングでアルバム内でこの2曲が自分の中でとても大きな印象を持つ曲になり、同時に pale machine 自体がさらに輝くアルバムとなってしまった。

それからまたしばらく経って、超唐突にOMORIのリリース告知を聞くことになる。

かなりびっくりした。あれだけ叩かれていたし、そのままフェードアウトするんだろうな~と思っていた OMORI がちゃんとリリースされるらしいこと*4もそうだし、bo en が制作として携わることも大きく印象に残った。自分の中で OMORI to bo en の紐づけがとても強固になったタイミングだった思う。


それで、しばらく経ってちゃんとリリースされ、bo en のゲームプレイを見てから OMORI をプレイし*5、かなりしっかりやられたりして、またしばらく経って OMORI のコンサートが開催されることになったが参加できなかったり……(OMORIについての話はここじゃないところで書くべきなので、別で書きます)

で、OMORI 3周年記念コンサートが開催されることになる。これはちゃんとチケットを入手できて、SS席を得ることができた。開催は明日 2023/11/22 の昼。思い入れのあるゲームのコンサートってどんな感じなんだろう、超楽しみ。

musicengine-info.net

それで、bo en - pale machine の10周年記念リマスターアルバムの発売とイベント開催の告知が流れる。

boen.bandcamp.com

イベント開催は 2023/11/21 の夜。「え、ここ連日にするんですか?」と何かを感じつつ…… 思い出のアルバムを記念するイベントなんて、そりゃ超楽しみ。

んで、急にこのイベントが pale machine 2 のリリースイベントであると明かされる。マジかよ、僕の大好きなアルバムが2になるんですか?ちょっと信じられない。

これ自体のリリースは 2023/11/21 の 0:00 で、つまり今日(2023/11/20)ちょっと夜起きてれば聞けるじゃん!!!!!となり、実際に pale machine 2 はリリースされ、0:35頃にすべて聞き終えた。

open.spotify.com

思い入れというものはとても恐ろしいもので、人間をニュートラルからズラしてしまう力があると思ってるんだけど、ここでその力が発揮されて、Prelude の最後に I Still Miss You (miss you の Tomggg リミックス) の頭出しが流れたタイミングから、最後までずっと涙を流し続けてしまった。

一つ前の曲のラストで頭出しが流れる演出は pale machine からのものだが、同じように踏襲していることと、本当に miss you のリミックスが聞けるんだ、という期待から気持ちが暴発してくれた上に、最後まで通して実際に自分の思い出を大きく揺さぶってくるような素晴らしいリミックスばかりで、ずっと泣いていた。特に Prelude、I Still Miss You、Be Okay' 23、Our Time (my time の PAS TASTA リミックス)、は特に凄かったが、それ以前に最初から最後までずっと凄かった。曲単位で感情を大きく動かされて泣くことはよくあるんだけど、アルバムを通してここまで泣き続けることってそんなになくて、体験としてものすごかった。


今日は誕生日だったから、ほんとはケーキとかを買おうとしてたんだけど、最近の睡眠の傾向として一日中起きていることが困難なために夕方ちかくに寝始めてしまい、結果的にはこれが原因でケーキを買うことができなかった。ちょっとだけ悲しかったけど、pale machine 2 が完全に誕生日プレゼントとして機能していて、今日一日のすべてが素晴らしいと言い切れるくらいには元気になってしまった。

しかも16時間後に開催されるイベントでは、大きな音でこれを聞くことができる。その翌日は OMORI のコンサート。自分の誕生日がある週としてここまで素晴らしいことってあまりないと思う。本当に楽しみな気持ちに包まれながら、これをどうにか沈めて頑張って寝る。みんなおやすみ。

*1:あっ、みなさんからたくさんのリプは頂いたな!!!!めちゃくちゃ嬉しかった!!!!!!!!

*2:たぶん2014年の最初?

*3:僕が人生で初めて参加した音楽イベントであるMALTINE SEED STAGEのvol.1に長谷川白紙は初ライブとして参加していた上に、同い年であるということを知って大いにびっくりした覚えがある。自分と同い年の人間がステージに立ち、しかもこのレベルの演奏を披露される、みたいな「明らかに自分より凄い同い年」という体験を初めてしたから。それ以後、ずっと長谷川白紙のことが好きで追いかけ続けていた。

*4:制作者であるOMOCATがOMORIを完成させたことは、何かの創作をやったことある自分としては本当に強く称賛したい行為だと思っている。

*5:普通に初見でやればよかったのに……